コンタクトレンズ基礎知識やお店の選び方

  • コンタクトレンズの基礎知識
  • メガネとの共用
  • お店の選び方
  • よくあるご質問

コンタクトレンズの基礎知識

コンタクトレンズには、素材によってハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズの2種類に分けられます。
さらにソフトコンタクトレンズは交換頻度によっていくつかのタイプに分類されます。

ハードコンタクトレンズ

かたい素材。黒目(角膜)より少し小さいサイズ。装用開始時に違和感がある。ソフトコンタクトレンズに比べずれやすく、はずれやすい。

ソフトコンタクトレンズ

水分を含んだやわらかい素材。黒目(角膜)より少し大きいサイズ。目に馴染みやすく、ずれにくく、はずれにくい。汚れやすい。

ソフトコンタクトレンズの種類

使い捨てタイプ

汚れる前に捨てるので清潔。紛失してもスペアがあるので安心。

1day 1日使い捨てタイプ 毎日新品のレンズ。寝る前にはずして寝る

2week 2週間使い捨てタイプ 最長2週間で交換。毎日外した後のレンズケアが必要。

定期交換タイプ

1month 1ヶ月交換タイプ 1ヶ月で交換。毎日のレンズケアが必要。(一般に定期的なタンパク除去が必要な場合があります)

従来タイプ

1year~ 長期使用タイプ 一般的に1年~1年半使用。毎日のレンズケアと定期的なタンパク除去が必要。

目(角膜)は呼吸しています

角膜は、大気中の酸素を取り入れて代謝エネルギーに変えています。コンタクトレンズは角膜を覆う涙液の上にのるため、コンタクトレンズ装用時の角膜は裸眼時よりも酸素不足の状態になります。酸素不足の状態が続くと、角膜の抵抗力が落ち、様々な眼障害につながることも。安全にコンタクトレンズを使うためには、角膜に十分な酸素を供給することが大切です。

ソフトコンタクトレンズの酸素を通すしくみ

素材が水分(涙)を含み、その水分を通して角膜に酸素を届けます。

図1
ハードコンタクトレンズの酸素を通すしくみ

酸素が素材を透過。まばたきによってレンズ下の涙が交換される。レンズサイズが角膜より小さいため空気中の酸素が角膜に届く、といった3つの酸素供給経路があり、目に必要な酸素を大量に角膜へ届けることができます。

図2

ソフトコンタクトレンズの素材

ハイドロゲルコンタクトレンズ

ゲル状の合成高分子化合物を使ったコンタクトレンズです。レンズに含まれる水分を介して酸素がレンズを通る素材です。

シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ

最近注目を浴びている素材です。従来のハイドロゲル素材とは異なり、水よりも酸素透過性が非常に高いシリコーンとハイドロゲルを合体させる技術により生まれました。高酸素透過性を実現させた高機能素材です。

MPCポリマーコンタクトレンズ

MPCポリマーは、ヒトの細胞膜の構造をモデルに開発された保湿成分で、親水性、保水性に優れた性質を持っています。レンズの素材や保存液に含ませることで、レンズ表面に水分を引き寄せ、水濡れ性が向上します。涙に含まれるタンパク質の付着を防ぐ性質もあり次世代素材として注目されています。

使い捨てコンタクトレンズのメリット

「汚れが蓄積する前に交換することが、最も健康的なコンタクトレンズの使い方」という発想をもとに生まれた使い捨てコンタクトレンズ。
その由来にあるように、常に清潔なコンタクトレンズを使うことで、レンズの汚れが原因でおこる眼障害発生の可能性を減らすことができます。
また、紛失してもスペアを用意していれば旅行中や出張先でも安心です。

コンタクトレンズのお手入れ方法

イメージ

メガネとの併用

メガネとの併用

コンタクトレンズの装用に慣れてくると、一日中コンタクトレンズで過ごすことが当たり前になってきます。まるで裸眼のような広い視野で鮮明に見えるコンタクトは、使い始めると手放せない便利なものなのですね。
けれど、私たちはコンタクトレンズだけでの視力矯正はオススメしておりません。必ず「メガネを併用してください」とお伝えしています。なぜメガネが必要なのか。それは、大切な目の健康を保つためです。

まず知ってほしい、角膜の話

図 私たちの目の表面は、厚さ1ミリ程度の「角膜」と呼ばれる透明な組織で覆われています。角膜は、カメラで言えばレンズにあたる大切な部分ですが、実は血管が通っていません。血管があると、光をスムーズに通過させられないからと言われています。そのため、角膜は表面の涙や、眼球内部から酸素と栄養を受け取ります。つまり、角膜は大気に触れている必要がある、とも言えるのです。

目の健康のためにも、寝る前と起きたばかりはメガネです

大気に触れていないと酸素が十分に供給されない角膜にとって、一日のうちで最も酸素が必要な時間が、夜寝る前と起きたばかりの時間です。寝る前は、日中酷使した疲れが出てくるため。そして起きたばかりは、就寝中、まぶたが閉じられていたため酸欠状態になっているためです。このタイミングに出来るだけ角膜を外気に触れさせるためにも、メガネで過ごす時間を確保することが大切です。

「見ること」のプロに、メガネもコンタクトもお任せください

イメージ キクチコンタクトの店舗には、「見ること」のプロフェッショナルである「眼鏡作製技能士」の社員が多数在籍しております。コンタクトレンズと、メガネの専門分野、両方に対して確かな知識と技術をご提供できます。メガネの併用についてはもちろんのこと、見ることに対してお困りのことがあれば何なりとご相談ください。

お店の選び方

必ず眼科医の検査・処方に従ってご購入ください

コンタクトレンズは、適切な管理が必要なものとして、心臓ペースメーカーや人工関節などと同じく高度管理医療機器に指定されています。高度管理医療機器とは、副作用・機能障害が生じた場合に、人の生命や健康に重大な影響を与える可能性がある医療機器のこと。大切な目に直接つけるものだから、まずは眼科の受診をお願いします。

なぜ、眼科医による検査が必要なのでしょうか

眼科では、コンタクトレンズ装用に向いているかを判断してもらうことが第一の目的です。目の状態によっては、1日数時間のみ装用が可能な場合もありますし、毎日新しいレンズに取り替えることで、装用可能と判断される場合もあります。また、レンズの度数やベースカーブなどの規格を決めるにも眼科での検査が必要です。

眼科が隣接するキクチコンタクトのトータルSHOPなら、検査から受け取りまでスムーズです

イメージ 初めてコンタクトレンズをご検討されるなら、眼科を隣接したトータルSHOPへお越しください。

眼科医の指示のもと、あなたにピッタリのコンタクトレンズを提案いたします。

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よくある質問

Q.コンタクトレンズは痛くないの?
A.ソフトレンズなら大丈夫です。個人差はありますが、1週間程で慣れてくるようです。
Q.コンタクトレンズがズレて目の奥に入ってしまわないの?
A.目の構造により、まぶたの奥に入っていくことはありません。
Q.激しいスポーツをして、コンタクトレンズが外れてしまわないの?
A.ソフトレンズはズレにくく、はずれにくので、激しいスポーツをしても外れることは少ないです。
Q.コンタクトレンズにはどんな種類がありますか?
A.【使用方法別コンタクトレンズの種類】
一定期間使ったら交換する「定期交換タイプ(使い捨て)」・ ケアが不要で1日で使い捨ての「ワンデータイプ」・長く使う硬いタイプ「ハードレンズタイプ」・長く使う柔らかいタイプ「ソフトレンズ」があります。

【矯正目的別コンタクトレンズの種類】
近視・遠視を矯正する「通常レンズ」・乱視矯正を目的とした「トーリックレンズ」・40代以降の方の老視矯正用の「遠近両用レンズ」・ひとみのカラーを変えて、おしゃれを目的とした「カラーレンズ」があります。
Q.コンタクトレンズのメリットは何ですか?
A.激しいスポーツをしてもズレにくい。視界が広い、湯気や湿気でくもることもありません。
度数の強い方ほどメガネより歪みの少ない見え方が実感できます。
Q.乱視ですが、コンタクレンズは使えますか?
A.乱視用レンズ(トーリックレンズ)がありますので矯正できます。
眼科での検査を受けていただき、自分にあったレンズを選んでください。
Q.コンタクトを買ったら、メガネはもう必要ありませんか?
A.違和感がある場合や長時間の装用で目が疲れた場合など、メガネに掛けかえて眼をいたわるようにしましょう。
外出する場合、メガネを持って出かけると安心です。
Q.最初にコンタクトレンズを購入する場合、どうすれば良いですか?
A.コンタクレンズを購入する場合、眼科医の検査が必要です。
コンタクトレンズは高度管理医療機器ですので、検査を受けていただいた上で最適なコンタクトレンズをご購入ください。
Q.何歳からコンタクトレンズは使えますか?
A.特にコンタクト装用に年齢は定まっていません。
レンズをはめたり、はずしたりすること、レンズケアを自分でできることが目安になります。
Q.花粉症、アレルギー症がありますが、コンタクトは使えますか?
A.症状の軽い場合でしたら、コンタクトレンズ装用に問題はありませんが、装用にあたっては必ず眼科医に相談してください。
Q.どのくらいの期間で慣れますか?
A.レンズの種類や個人差により、慣れるまでの期間は異なります。
最初は装用時間を短めにし、徐々に装用時間を延ばして慣れていくようにしてください。
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